神戸の小高い丘にある小さなプロテスタント教会
クライストチャーチ神戸

証言・HRYさん(48歳保母)

■指さすことを取り去れ

イザヤ「58章:くびきを負わすこと、指さすことを取り去れ。
呪いの言葉を吐くことをあなたの中から取り去るなら・・


私のクラスの子供(4歳)の家庭に目を覆うばかりの、不幸な出来事が起こりました。父はサラ金からの膨大な借金。父と母は生活保護を取るために偽装離婚。やがて母親は今年に入って、パチンコ店で知り合った男性と不倫。母親が本気で離婚を言い出す。子供の面前で母に包丁を振り回す父。父の度重なる自殺未遂。それでも母は父を拒絶。そして、父親が四人の子供を連れ去る。

子供のことを思うと、辛くて、可愛そうで、下の子はまだ一歳半です。暗澹たる思いでした。何とかしなければ・・・しかし、保母に過ぎない私に何ができる?何もできない・・・そうだ私には神様がおられる。神様に助け求めることができる。祈らねば、今こそ、祈らねば・・・日ごろの信仰を働かせねば・・・と思っていました。
しかし、何をどう祈ればいいのか、まったく分かりません。「主よ、今こそ、親と子供たちのために、祈らねばならないのに、こんな状態です。どのように祈るのか、教えてください!」聖書を開きました。
イザヤ58章が与えられました。「これだ!」と思いました。
くびきを負わすこと、指をさすこと、呪いの言葉をはくことを、あなたの中から取り去るなら、飢えている人に心を配り、苦しめられている人の願いを満たすなら、あなたの光は闇の中に輝き出で、あなたを包む闇は真昼のようになる。
御言葉を読んでいると、涙が溢れて、とまりませんでした。「主よ、これは本当に私を照らす光です。感謝します」と言いました。
 神様はなぜこの御言葉を私に示されたのか。
私は子供たちが可愛そうで、可愛そうで仕方がありませんでした。でも、心の片隅では「自分ら、親やろう・・子供、産んだんやろう・・なんで責任もって育てられんのよ」という、「にがにがしい思い」もあったのです。
神さまは祈る前にそんな私を全く清くしたいと思われたに違いありません。苦々しい心を持ったままでは、祈れないことをご存知だったのです。

○○○

神の御言葉に照らされ、私は祈りました。
「主よ、私は子供たちの父や母に、心の中でくびきを負わし、指さしてました。あなたは私の中にある罪を見過ごされませんでした!あなたの清い光に照らされて私の罪が示されたことは、私にとってよかったのです!」
 そうすれば、あなたの光りは曙のようにさし出で、あなたの傷は速やかに癒される。あなたの正義があなたを先導し、主の栄光があなたのしんがりを守る。
あなたが呼べば主は答え、あなたが呼べば「私はここにいる」と言われる。

「主よ、あなたは本当にすべてのことをご存知です!私に必要なものを与えてくださいました!子供たちの必要も満たしてください!」
「どうか、子供たちに平和がありますように!父が父となり、母が母となりますように!子供たちを決して捨てませんように!」
「主よ、子供を見るのは父親ではだめです。とりあえず、子供を母のところに返してください!」
 このように祈り始めると、「罪はこの家族だけのことではない。全地が同じ罪に覆われている。人々の心は破壊されている。それをもっと悲しめ。もっと嘆け。そして祈れ」と主が言われているようでした。
 翌々日、母親が子供の居場所に急行して、「子供を抱きしめて泣いた」と言う話を母親の妹から、聞きました。母親が胸に飛び込んでくる三番目の子供を抱きしめたとき、「この子、熱ある!」と叫んだそうです。
 子供は三十九度の高熱を出していましたが、三日の間、母以外の誰もこの子の異変に気づかなかったのです。そんなこともあって、父親は子供を母に返すことに同意しました。四人の子供たちは母の手に戻されました。後で、妹から聞いたのですが、母は「子供、やってしまおかなぁ・・」と、言った時もあったそうです。母親の心は男性と子供の間で揺れていたのです。
 神様、あなたが揺れる母の心を止めて下さったのです。これは祈った者だけが知る喜びです。最後の勝利が来たわけではありません。しかしひとつの祈りが聞かれたのです!主よ、ありがとうございます!




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