神戸の小高い丘にある小さなプロテスタント教会
クライストチャーチ神戸

第108回 千年王国

 神はここに向かって歴史を導いておられる


(1) イスラエルから見た千年王国への過程



黙示録によれば、七年間の災いの時があり、キリストの再臨・復活・携挙があり、千年王国が来ます。その経過をイスラエルの立場から見ると、次のようになります。

十二部族の帰還→→神殿の再建→→軍事同盟→→二人の預言者→→軍事同盟の破棄→→「荒らす、憎むべき者」がイスラエルを迫害し、神殿を汚し、二人の預言者を殺す→→ハルマゲドンの戦い(イスラエルを滅ぼすための反キリスト世界の包囲網)→→キリストの再臨・イスラエルの勝利・復活・携挙・裁きの座・キリストとの婚姻→→悪魔を底知れぬ淵の中に封印する→→千年王国の到来

 主なる神はイスラエルを見捨てておられません。千年王国の首都はエルサレムです。そこから地球規模の王国をキリストは支配されます。イスラエルを支配するのは、使徒たちです。世界を治めるのはキリスト者です。
 神は真実な方です。イスラエルは依然として、神の民です。人間は不実で、イスラエルがキリストを否んでも、神はイスラエルに対する約束も守られます。イスラエルは復興されます。千年王国の首都として、回復し、繁栄します。ハレルヤ!

(2) 千年王国におけるイスラエルの回復と繁栄


イザヤ2-2
終わりの日に主の神殿の山は、山々の頭として堅く立ち、どの峰よりも高くそびえる。国々はこぞって大河のようにそこに向かい、 多くの民が来て言う。
「主の山に登り、ヤコブの神の家に行こう。主は私たちに道を示される。私たちはその道を歩もう」と。主の教えはシオンから御言葉はエルサレムから出る。
主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。彼らは剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず、もはや戦うことを学ばない。

 その時、エルサレムはユダヤの中央山岳地帯にありますが、周辺のどの山より高くます。エルサレムが隆起するのか。いずれにしろ、神殿のある場所はどの山よりも高くなります。そこに神殿が再建されます。エルサレムでは神殿礼拝が復活します。
 イエス・キリストはエルサレムにあって、世界を治められます。国々はこぞって、聖なる統治について学ぶためにエルサレムの集まってきます。イエス・キリストは国々の争いを正しく裁かれます。戦争はなくなります。徴兵制度はなくなります。世界は平和に生きるためにキリストの御言葉を学びます。そして全ての国々が平和の道を歩みます。
イザヤ30―18
それゆえ、主は恵みを与えようとして、あなたたちを待ち、それゆえ、主は憐れみを与えようとして立ち上がられる。まことに、主は正義の神。なんと幸いなことか、すべて主を待ち望む人は。まことに、シオンの民、エルサレムに住む者よ、もはや泣くことはない。主はあなたの呼ぶ声に答えて、必ず恵みを与えられる。主がそれを聞いて直ちに答えてくださる。
我が主はあなたたちに災いのパンと苦しみの水を与えられた。あなたを導かれる方はもはや隠れておられることなく、あなたの目は常にあなたを導かれる方を見る。 あなたの耳は、背後から語られる言葉を聞く。「これが行くべき道だ、ここを歩け、右に行け、左に行け」と。
そのとき、あなたは銀で覆った像と、金をはり付けた像を汚し、それを汚れたもののようにまき散らし、「消えうせよ」と言う。

 エルサレムに平和が与えられます。苦難の中でイスラエルが主の御名を呼ぶからです。主はイスラエルに恵みをお与えになります。それはエジプトの奴隷の地で、彼らの先祖が主の名を呼んで、神が「乳と蜜の流れる国」へと彼らを導いて行かれたのと同じです。
 イスラエルは主の御声を絶えず聞きます。苦難の時代は終わったのです。恵みの時が始まったのです。主はイスラエルを見捨てておられません。
 彼らは「荒らす、憎むべき者がエルサレムに持ち込んだ偶像を嫌悪し、破壊するのです。

(3) 千年王国におけるいきとし生けるものの回復と繁栄


イエス・キリストは世界の国々を支配されます。世界の国々は聖なる高官たちによって治められます。それは復活し、携挙された神の子たちです。彼らはイエス・キリストの正義と公平と真実を受けて、統治します。
イザヤ32―1
見よ、正義によって、一人の王が統治し、高官たちは、公平をもって支配する。
彼らはそれぞれ、風を遮り、雨を避ける所のように、また、水のない地を流れる水路のように乾ききった地の大きな岩陰のようになる。
見る者の目は曇らされず、聞く者の耳は良く聞き分ける。 軽率な心も知ることを学び、どもる舌も速やかに語る。もはや、愚かな者が高貴な人とは呼ばれず、ならず者が貴い人と言われることもない。

 動物の世界も、人と動物の関係も変わります。
イザヤ11―6
狼は小羊と共に宿り。豹は子山羊と共に伏す。子牛は若獅子と共に育ち、小さい子供がそれらを導く。 牛も熊も共に草をはみ、その子らは共に伏し、獅子も牛もひとしく干し草を食らう。乳飲み子は毒蛇の穴に戯れ、幼子は蝮の巣に手を入れる。
私の聖なる山においては、何ものも害を加えず、滅ぼすこともない。水が海を覆っているように、大地は主を知る知識で満たされる。

人も獣も肉食を止め、草食に戻ります。強食弱肉ななくなります。獣は幼子にさえ従います。大地は主を知る知識で満たされているからです。千年の間だサタンは縛られ、主の御支配が全地に及んでいるのです。創世記1章の神の秩序が回復され、世界の平和と繁栄が回復されます。創世記を思い出してください。次のように書かれてありました。
神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された神は彼らを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ」神は言われた。「見よ、全地に生える、種を持つ草と種を持つ実をつける木を、すべてあなたたちに与えよう。それがあなたたちの食べ物となる。地の獣、空の鳥、地を這うものなど、すべて命あるものにはあらゆる青草を食べさせよう」そのようになった。   創世記1-27
 かつて世界の秩序は神の平和の内にありました。人間の罪を足場にして、世界にサタンの支配が入ったのです。争う合い、憎しみ合い、殺し合いう関係がサタンによってもと込まれました。動物の世界にも、人間の世界にもそれが持ち込まれました。
「取って食べてはいけない。食べれば、必ず死ぬ」と主なる神が命じられた「善悪の知識の木の実」を「決して死ぬことはない」と言うサタンの言葉に従って食べた時、人が神の言葉を否み、サタンの言葉に聞き従った時、サタンは人に入り、世界に入ったのです。

(4) 千年王国における人間と自然界の回復と繁栄


イザヤ35―5
そのとき、見えない人の目が開き、聞こえない人の耳が開く。そのとき、歩けなかった人が鹿のように躍り上がる。口の利けなかった人が喜び歌う。荒れ野に水が湧きいで、荒れ地に川が流れる。熱した砂地は湖となり、乾いた地は水の湧くところとなる。山犬がうずくまるところは葦やパピルスの茂るところとなる。

 復活の時、卑しい肉の身体が栄光に溢れたキリストと同じ形に変えられたように、人の持つ全ての障害が癒されます。自然が癒されます。大地が癒されます。荒れ野は存在しません。砂漠もありません。それは川が流れるところ、水の湧くところに回復されます。
 サタンが縛られ、神が全地を支配されるなら、全てのものが回復し、繁栄するのです。
イザヤ65―17
見よ、私は新しい天と新しい地を創造する。初めからのことを思い起こす者はない。それはだれの心にも上ることはない。代々とこしえに喜び楽しみ、喜び躍れ。私は創造する。
見よ、私はエルサレムを喜び躍るものとして、その民を喜び楽しむものとして、創造する。
私はエルサレムを喜びとし、私の民を楽しみとする。泣く声、叫ぶ声は、再びその中に響くことがない。
そこには、もはや若死にする者も、年老いて長寿を満たさない者もなくなる。歳で死ぬ者は若者とされ、百歳に達しない者は呪われた者とされる。
彼らが呼びかけるより先に、私は答え、まだ語りかけている間に、聞き届ける。

 イザヤは「千年王国」と永遠の「新しい天と地」を重ねてみています。しかし千年王国も新しい天地です。全ての呪いから人も社会も生き物も自然も生まれ変わったように回復するからです。神が創世記の時、創造した全てのものをご覧になって、「見よ、全ては極めてよかった」と言われたとおりに回復するからです。
 千年王国では人間の寿命はノアの時代以前のように八百年にもなります。百才は若者であり、百才に満ちないで死ぬ者は呪われた者とされます。
 汚染され、破壊された自然環境が回復するからです。また、死を司るサタンが深い淵の中につながれ、封印されているからです。
 しかし、このようなすばらしい世界でも、神を信じない者、罪を犯す者、それを悔い改めない者がいるのです。それは百才未満で死ぬ人です。呪われた人です。まだ完全な世界が来ていないからです。
 復活した人、携挙された人、この時代に神を信じた人は御名永遠の命を得ていますから、「千年王国」を通過しいて「新しい天と地」即ち「永遠の御国」へと招かれていきます。
 千年王国はかつてのエデンの園のようになります。むしろ、エデンの園は千年王国の予表だったのです。そして、このすばらしい千年王国は次に来る永遠の天の国の予表にすぎません。主の御名を賛美します。

(5) その他の関連聖句


ゼカリヤ8―1~23、 ゼカリヤ14-1~21  エレミヤ3-17  マタイ19―28・29 ルカ19-11~17   Ⅱテモテ2-11・12  黙示録5-9





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